第9回 琉球大学・沖縄科学技術大学院大学 「沖縄のエネルギーの未来について考えよう! 」「味覚、バランス感覚と筋肉と脳の働き」
大学コンソーシアム沖縄主催及び琉球大学・沖縄科学技術大学院大学共催による県民向け公開講座
琉球大学と西原町との包括連携協定に基づく出前講座を開催
平成29年3月8日に、西原町立西原南小学校において、(一社)大学コンソーシアム沖縄主催及び琉球大学・沖縄科学技術大学院大学共催による県民向け公開講座を開催しました。
(一社)大学コンソーシアム沖縄は、県内の高等教育機関が有機的に連携することにより、教育研究を一層充実発展させ、産学官の連携により、地域社会の活性化と発展に貢献することを目的に設立されました。 その趣旨を踏まえ、この度西原町と西原町教育委員会のご協力をいただき、本公開講座を開催することとなりました。
また、同講座は、琉球大学と西原町との包括連携協定の一環としての出前講座としても位置付けております。
琉球大学から教育学部教授の清水洋一(しみずよういち)氏が、沖縄科学技術大学院大学から細胞分子シナプス機能ユニットグループリーダーの高木博(たかぎひろし)氏が講師として、西原町立西原南小学校の5年1組と2組を対象に、清水教授が5年1組、高木リーダーが5年2組を担当しました。
講師の清水氏は「沖縄のエネルギーの未来について考えよう!」をテーマに、工作を通して電気の発電実験やネルギーについて学びました。模型風力発電機の工作や実験を通して発電や、自転車や手回しによる発電を体感し、また模型を使って火力発電を学ぶとともに沖縄のエネルギー事情や節電の必要性についても本講座を通して学びました。同講師から「今後、エネルギー事情が厳しくなるかもしれないが、諸君の中から、技術革新を起こせる人材が出て、沖縄のエネルギーの問題が解決できることを期待します」と講座を締めくくりました。
また、講師の高木博氏からは「味覚、バランス感覚と筋肉と脳の働き」をテーマに、実際に野菜や果物を使い、それぞれの食べ物の味を舌のどこで感じるかという実験があり、児童はなぜそれぞれの味により感じる場所が違うのかを話し合いました。また、脳の働きについて同講師から「忘れることは悪いことではない。テストで100点が取れなくても、繰り返し学習することで短期記憶が長期化する。また、人のやり方が自分にも合うことはないので、勉強やスポーツでも自分でやり方を探すことが大事。」との発言があり、講座に参加する児童は講義に熱心に耳を傾けていました。
大学コンソーシアム沖縄及び琉球大学、沖縄科学技術大学院大学は、このような、出前講座などを通じて沖縄における地域の活性化や発展、人材育成のため、これからも尽力して参ります。
講演する高木講師
脳の働きを体感する様子
講義の様子
講義の様子
講演する清水講師
工作の様子
講義の様子
火力発電のモデルを説明する様子