令和6年度 3大学共同科目「SDGsと沖縄の未来探求」
令和6年8月21日(水)に琉球大学文系講義棟114室において、大学コンソーシアム沖縄SDGs関連科目・3大学共同科目「SDGsと沖縄の未来探求」成果発表会が開催されました。
本授業科目は、大学コンソーシアム沖縄SDGsプロジェクトの提案を受け、令和5年度に同法人内に、SDGs関連共同科目開設を目指す実行委員会(7機関で構成、和田浩二委員長)を設置し、SDGsに関連する教育プログラムとして開発されました。
本授業科目は、他の授業科目では経験のできない、県内の他大学に在籍する学生との交流を取り入れたものとなっており、また、民間企業やメディア、行政(沖縄県)などとのパートナーシップにより、SDGsに関連する諸課題について、学生が自ら学び、解決策を見いだす教育プログラムが特徴です。
授業科目の最後の2回のコマを活用し、成果発表会を開催することとし、沖縄県の玉城デニー知事や民間企業、メディアの方々、関係者を併せて総勢62人が本発表会に参加しました。
本発表会では、冒頭、大学コンソーシアム沖縄の西田睦代表理事(琉球大学長)が開会の挨拶を行い、その後、玉城知事から学生に向けて「沖縄県のSDGsと若者に期待すること」をテーマに知事講話を行いました。玉城知事は、沖縄県の将来像である沖縄21世紀ビジョンは、SDGs憲章が発足する前の2012年に策定され、SDGs憲章と重なる内容に沿った事業計画を沖縄県は進めてきたこと、子どもの貧困、教育・人材育成、離島振興、環境保全、地域外交に取り組んで来たことについて強調され、学生がこれまでにSDGsに取り組んできたことを、社会の中で見える化することが大切であり、17のゴールは特別なことではなく、よりよい社会のために、みんなが行動できるもの、みんなでパートナーシップの元にやっていきましょう、と学生にエールを送りました。
次に、司会者の和田浩二実行委員長(琉球大学副学長)から、本授業科目の設立の経緯等について説明が行われ、続いて、本授業科目の担当講師をされている玉城直美講師から、これまでの授業内容について説明がありました。
その後、7つのチームから、各取り組みについての成果報告が行われました。各チームでは、この約4カ月の間、パートナーシップの民間企業や行政の担当者から現場の実情を学び、課題の解決策についての助言を受け、学生なりにどのように課題を解決できるのかをチームのメンバー間で話し合い、議論し、真剣に模索しました。今回の発表会では、各チームから、その成果について発表がありました。学生グループのなかには実践活動中に沖縄県の提言活動を行うグループも見られ、思い思いの活動発表の様子が見受けられました。
また、各パートナーシップの企業やメディア、行政(沖縄県)から、各チームの学生の課題設定や提案に対してのコメントや助言、提案がなされました。
【各チームからの成果発表の様子】
そして、玉城デニー知事、各大学の教員、行政(沖縄県)の担当者から、各チームへの講評が行われました。玉城知事からは、全体的な取り組みへの講評が行われ、各大学の教員や行政の担当者からは、各チームへの講評が行われました。各取り組みにおいて良かった点や、今後の改善点、社会人の視点での感想などが的確に述べられました。続いて、今回の授業をとおしての感想を名桜大学の知念さんから、「このような成果が得られるとは、最初は思いもしなかった、がんばってきて良かった。パートナーシップは子どもの頃から気になっていたことを現場の方に聞ける良い機会になった。大学生としてやらなければならない義務を体感することができた。今後も自分にできることを考えながらがんばります。」との感想と謝辞が述べられました。最後に、大学コンソーシアム沖縄を代表して、砂川昌範副代表理事(名桜大学長)から閉会の挨拶が行われ、発表会は終了しました。
4月17日の初回の講義から、今回の第14回・第15回講義の成果発表会に至るまで、3大学合計25名の学生は、玉城講師と各大学の世話人教員のご指導の元に、大きな成長を遂げたものと認識しております。沖縄の未来を担う学生の今後の活動に期待が持てる、大変有意義な発表会となりました。