お知らせ
R4年度活動報告会を開催しました
2023.05.12
令和5年3月24日、オンラインにて活動報告会を開催しました。報告会は寄附者をはじめ関係者各位に向けて一年の成果を報告することを目的に毎年開催するもので、今回は46名の方々にご参加いただきました。
はじめに西田代表理事からのご挨拶があり、内閣府沖縄振興局からは事業概要説明をいただきました。また、センターからは設立以来の派遣数を記録していることの報告や、アンケートの中から居場所や学生の声の一部を紹介しました。
学生の活動報告では、琉球大学4年次與那嶺孝明さんが登壇しました。一年間で離島含め10か所以上の居場所で活動し、特に高校内サポートルームでの学習支援で活躍、高校生の個別学習支援にかかわった経験を「将来の自身の仕事につなげたい」と話してくれました。
居場所報告では、離島派遣時に学生たちを温かく受け入れて下さっている宮古島市の居場所「サシバ教室」代表、屋嘉比邦昭さんに発表いただき、たくさんの写真とともに居場所の子どもたちの明るい表情や活動の様子を知る機会となりました。また今回ご登壇いただいたことで、離島派遣にご協力いただいている宮古島市の職員の方や、他居場所の方々にも報告会へご参加いただくきっかけとなりました。
子どもの貧困問題の解決や啓発に取り組むプロジェクトを公募した学生提案型企画では、2件のグループが発表を行いました。
「なきじんっ子‶ゆいまーる“からひろがる未来」のチームは、沖縄国際大学5名の学生が北部地域でキャンプや寄附イベントを実施し、メンバー全員が北部出身の点から地元貢献としての意義を強く感じる内容でした。
「サポまる2.0」のチームは、琉球大学工学部学生4名の力を集結し、那覇市の子ども居場所情報を掲載したアプリを開発。ブラッシュアップにあたってのヒアリングや細かな分析調査等の制作背景、マスコミへの周知活動やアプリの持続性について面白い展開をみせました。
子どもの権利条約フォーラム分科会の企画運営を行った琉球大学2年次の山田祐輔さんは、他大学に所属する学生たちと会を作り上げたやりがいや、会の中で様々な立場の方々の価値観に触れたことに対する学びについて、発表いただきました。
7名の寄附者の方にご参加いただき、事業を支えて下さっている方々に学生の声を伝えることができたのは、当センターとして大変喜ばしいことでした。またzoomによる開催の中で「配信会場から参加したい」という学生からの声があり、日ごろ電話やメールでのみやり取りをしている学生たちが、来場してスタッフに顔を見せてくれたことを嬉しく感じました。
これからも各関係機関の方々と連携しながら、普段のボランティア活動だけではなく、学生たちが思い浮かべるアイデアをサポートできるような取り組みを、形にしていきたいと感じています。