お知らせ
琉球宇温基金を活用した離島派遣レポート(令和2年2月)
2020.03.18
子どもの居場所学生ボランティアセンターでは、学生の長期休暇(夏休み・春休み)を利用して離島地域への集中派遣を行っています。
今年度の春休みには、石垣市、宮古島市、多良間村、南大東村、伊平屋村へ合計8名の派遣を行いました。
また、今季の離島派遣では、学生への謝金に琉球宇温基金の助成金を活用させて頂いております。
琉球宇温基金について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.consortium-okinawa.or.jp/kg-vc/archives/1214
今回は、離島地域での活動の様子を、居場所の方、学生さんのご協力のもと、写真と学生さんの感想を交えてお伝えしたいと思います!
(自由記述における漢字表現等は固有名詞を除いて、原文のまま記載しています。)
居場所A
活動内容:学習支援、共同給食、生活支援、アクティビティ等
学生の声:
居場所では、小学校1年生から中学生まで一緒にご飯を食べたり、掃除をしたりしていました。ほうきがうまくできない子に年上の子が教えたり、上手く食器が洗えない子に声をかけたりする光景が見えました。下級生は、掃除や皿洗いが上手になり、上級生は思いやりの心が芽生え、面倒見がよくなり、教え方がうまくなりそうでした。下級生、上級生も互いに刺激しあいながら成長しているようでした。離島派遣は今回で4回目ですが、やはり島ならではの「学力の差」を感じました。中学校、高校の数が少ないことで学習に対する競争心が本島の子どもたちよりも低いことを感じました。石垣島に大学がないことで大学生がいないことが原因で子どもたちは、大学というものを想像しにくいと思いました。離島派遣を通して子どもたちと大学生が話し、子どもたちに勉強のことや大学生活のことなど色々伝えきれたらいいなと思いました。
居場所B
活動内容:学習支援、共同給食、生活支援、アクティビティ等
学生の声:
児童にとって大学生は遠すぎない年上の存在で、気軽に接しやすかったのかなと思った。島では大学生がいないので、児童にとってはすごく新鮮で、島の外について考える良い機会になったと思う。また、地域や地域の人が居場所について理解し見守ることは、居場所の運営やこどもの安全にも関わると考える。この居場所は、居場所の人だけでなく、地域の人にも支えられている場所なんだと感じた。今回の離島派遣ボランティアでは、居場所・大学生が居場所の子ども達にどんな影響を与えているのか、加えて人生の歩み方についても考えることができてよかった。
居場所C
活動内容:学習支援、アクティビティ
学生の声:
とても元気いっぱいで学年が異なっているにも関わらず仲良く遊んでいたのですごいなと思いました。初めて会った私のこともすぐに仲間に入れてくれて打ち解けることができたのでよかったです。私は普段、地元の子ども食堂で活動しているのですが、こちらの居場所とは違って限られた子どもたちが来るので、誰でも気軽に遊びに来れるこちらの居場所は、また違った良さがあるなと感じました。少人数に手厚い支援をすることも大切だと思うし、多くの子どもたちが利用できるようなオープン型の居場所の存在も大切だと思います。今後、両方の居場所が増えていくといいなと思いました。
居場所D
活動内容:学習支援、共同給食
学生の声:
小学生は基本的に人見知りする子が少なく、自分から話しかける子が多かったため、仲良くなりやすかった。家族のこともどんどん話してくれる子が多くて、会っての一言目がなかなか返しに困るようなことも最初の頃は、何度かあったが、子供達自体は常に明るい様子なので、それに引っ張られるようにこちらも明るく対応できたと思う。はじめは、いろいろ緊張した派遣だったが、最後にはとても楽しくて、貴重な経験ともなり、また行きたいと思った。
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初めての居場所で活動を行うという事で緊張される学生さんも多いのですが、いざ活動を始めてみると、各離島地域の子ども達が大歓迎で学生を受け入れてくれ、学生さんの緊張をすぐに解きほぐしてくれるそうです(*´▽`*)
約1週間という短い期間ではありますが、限られた時間の中で、できる限りの時間を共有し、試行錯誤しながら子ども達に寄り添った関わりを心がけることで、学生にとっても多くの学びと元気を得ることができる貴重な機会となっています。
また、今回の離島派遣に参加して下さった学生さんには、あらかじめ琉球宇温基金についてお話させて頂きました。
学生さんそれぞれにボランティア活動の動機は異なるかと思いますが、皆さん一人一人が宇温さんの思いを抱きながら活動にあたってくれたと思います。
写真撮影に協力して下さったある学生さんからは、こんな言葉を頂きました。
『HPや載っている写真を見て、基金がたくさんの人との繋がりや魅力ある経験をすることに役立っている、ということを伝えられるといいですね。私がとった写真もその役に立てたらいいな~と思います。 』
また、居場所の方も琉球宇温基金の趣旨にご賛同くださり、写真撮影に快くご協力して下さいました。
宇温さんの思いは、多くの人に受け継がれていくことと思います。
子どもの居場所学生ボランティアセンターとしても、これからも学生さんや居場所さんへ宇温さんの思いを届けながら、離島地域への派遣を継続していきたいと思います!
派遣を希望される離島の居場所さまは、子どもの居場所学生ボランティアセンターまでぜひお問い合わせください。
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